Googleアドセンスにads.txtの警告が表示されたときの修正方法

2019年11月26日 更新:2022年01月21日 WEB制作

アドセンスにads.txtの警告が表示されたときの対策

Google AdSense を利用していると、管理画面に下記のような ads.txt(アズテキスト)の未設置に関する警告が表示されることがあります。

ads.txt ファイルが含まれていないサイトがあります。収益に重大な影響が出ないよう、この問題を今すぐ修正してください。

このような警告文の表示は、2019年の6月前後に頻繁に報告されました。今回はアドセンスの管理画面に ads.txt の警告が表示された場合の対処方法について解説します。

まず最初に ads.txt(アズテキスト)について簡単に説明します。これは「Authorized Digital Sellers」の略称で、日本語では「ウェブ向け認定デジタル販売者」といいます。

この制度を分かりやすく言えば、サイト運営者が認定した販売業者だけにウェブの広告枠を提供するための仕組みといえます。

これは広告詐欺を防止するための仕組みで、ブログやWEBサイトの運営者になりすまして偽造した広告枠を販売し、広告収入を横領する犯罪を防いでくれます。

つまり、ads.txt ファイルを設置すれば、そのネット広告が本物か偽物かが分かるようになっているので、サイト運営者も広告会社も安心してネット広告を取り扱えるという訳です。

そのため、Google AdSense などを利用しているにも関わらず、ads.txt ファイルを設置していないと「早く ads.txt ファイルを設置してくださ〜い!」という内容の警告文が届くことがあるのです。

ads.txt の警告を解消するにはads.txt ファイルを作成して、サーバーへアップロードしなければなりません。では早速 ads.txt ファイルを作成してみましょう。

アドセンス管理画面の[サイト]>[サマリー]を開くと、下記のように「要注意・収益に重大な影響が出ないよう、ads.txt ファイルの問題を修正してください。」という警告が画面に表示されています。

要注意・収益に重大な影響が出ないよう、ads.txt ファイルの問題を修正してください。

画面下の「ダウンロード」をクリックし、サイト運営者IDを含む「ads.txt ファイル」がダウンロードします。これで ads.txt ファイルが入手できました。

ダウンロードした ads.txt ファイルは、サイト運営者の情報がすでに記載されているので、変更などを加えずにそのままの状態で使用してください。

google.com, pub-xxxxxxxxxxxxxxxx, DIRECT, f08c47fec0942fa0

次はこのダウンロードした ads.txt ファイルをサイトのルートレベルのドメイン(例:https://example.com/ads.txt)にアップロードします。

サーバーへアップロード

エックスサーバーの場合は、.htaccess などが置かれている public_html がドキュメントルートになるので、この public_html フォルダの中に ads.txt ファイルをアップロードします。(パス:/sample.com/public_html/ads.txt)

アップロードを行ってから暫くすると、サマリーのドメイン表示が「準備完了」から「承認手続きを進めています」に切り替わりますので、あとは修正が反映されて、警告表示が消えるまで待ちましょう。

承認手続きを進めています

いかがでしたか。ads.txt の警告は消えましたか?
AdSenseヘルプの「Ads.txt に関するガイド」には、反映するまで数日かかると記載されていますが、私の場合は警告は消えるまで1週間ほどかかりました。

変更が AdSense に反映されるまでに数日かかる場合があります。サイトの広告リクエストが多くない場合は、最長で1か月ほどかかることがあります。

もしも警告が消えない場合は、ads.txt ファイルの設置場所が間違っている可能性がありますので、正しく設置されているか確認してみましょう。

確認方法は「https://sample.com/ads.txt」と入力して、画面に「google.com, pub-xxx, DIRECT, f08c47fec0942fa0」と表示されたらOKです。

なお、サブドメインを利用している場合は少し注意が必要です。エックスサーバーの場合は、public_html フォルダの中にサブドメインフォルダを作成するため、ads.txt ファイルもサブドメインフォルダの中に設置する必要があります。
(パス:/sample.com/public_html/サブドメイン/ads.txt)

正しく設置できていれば「https://サブドメイン.sample.com/ads.txt」で表示できるはずなので、表示されるか確認してみてください。